きろく

個人的な記録の置き場所。スーパードルフィーに関してがメイン。

ドルパ34イブ in 横浜SR

 ドルパ34の前日の12月19日。横浜ショールームにて降臨台のお披露目と、特別セレモニーが行われるというので見学に行った。お迎えセレモニーを見るのは初めてだ。

 ボークスの店舗は通常通りに開店していたが、ドルフィーフロアは特別セレモニーが始まる14時にオープンということで、入り口前には列ができていた。14時になってぞろぞろと入場が始まり、自分は列が捌けてから入場した。見学するポジションは降臨代の真横に立てた。よく見える位置。ぐるっと見回して、多分30~40人くらいが参加していたと思う。

 まず、店長さんによる開会宣言みたいな挨拶があり、セレモニー中の注意事項が伝えられる。続いて特別セレモニーのMCを務められるボークスの重田社長が登場。セレモニーが始まる。

 降臨台にはすでにお迎えされるスーパードルフィーがスタンバイされていて、天井から下がっているカーテン越しに綺麗な横顔が拝見できる。お迎えするオーナーさんその前に立つ。

 MCがお迎えのメッセージを読み上げてから、オーナーさんが降臨代のドルフィーを抱き上げてお迎え完了。5分もかからないくらい。

 その後、二人目のオーナーさんのお迎えも行われた。最後にそれぞれで記念写真を撮影されていた。

 

 セレモニーが始まる時にはドルフィーフロアの天井照明は落とされて、暖色の照明が所々に灯される。薄くBGMを流した後に、メッセージが読み上げられる。確かにその内容をパッと見ればいささか宗教臭い感じはする。しかし今回見た限りでは、セレモニー自体は遊び半分というか、こういう雰囲気を楽しむような感じで、コアな雰囲気はない。MCがメッセージの読み上げの時にセリフととちったり、ドールとオーナーさんの名前を読み間違えて、みんなが「ん?」となってから慌てて訂正して、ちょっと笑いに包まれるような空気だった。決して盲目的な、あるいは頑固な態度ではなかった。これは「ごっこ遊び」なんだと思う。

 ボークスは模型屋だしスーパードルフィーは「おもちゃ」だ。とは言え、人の姿をした人形なのだから、誰かの姿を投影したり感情移入したり可愛がったりするので、雑な扱いはできない。高額な商品だから雑に扱えないのは当然だけど、じゃあ店員さんの格好がビシッとスーツを着ているような高級感があって、接客が丁寧ならいいかといえば、なんか違う。モノ的な扱いの高級感ではなくて、それに代わる「特別感」と、さらに人形という性格を考慮してお迎えセレモニーというサービスの形に行き着いたのかな。オーナーに、自分のドルフィーに対して特別感を持ってもらいたいとか希望を込めて。

 まぁ、もっと宗教色を感じさせない様な、上手い「特別感」の演出方法は無かったものかと感じないこともない。サービスは顧客に喜んでもらうためではなく、また利用してもらうためでもある。重田社長もセレモニー後の挨拶で「2回以上利用してくれる方は、もう常連さんです」と話されていた。今回のようなセレモニーを実際に見れば、アレルギー反応を示すことも減るのだろうけど、ネットなどで話だけ聞いて「厳か」とか「神秘的」みたいなイメージを持たれると、ボークス自体を敬遠してしまう人もいるだろうからもったいなく感じる。

 以前の、横浜店が鶴屋町にあった時の降臨台はいかにも祭壇っぽい様子だったけど、今の降臨台は祭壇っぽくはない(降臨台っていうネーミングはややアレだけど)。天使の窓の降臨台も祭壇的ではなく豪奢な寝台といった雰囲気だ。イメージとしては、お迎えによって眠りから目覚める感じなのかな。そういう点からも宗教色を拭っていければ、いつか自分もお迎えセレモニーをやるかもしれないなと思った。

 

 そういえば社長のお話の中で、横浜店移転の際に横浜ビブレの方から誘ってもらって入居することになったと言っていた。横浜西口のランドマークから声がかかるとは、なかなかやるな。