きろく

個人的な記録の置き場所。スーパードルフィーに関してがメイン。

北海道旅行2日目 その3

 落石岬(灯台山)の中は風がない。が、崖に近づくと急に風を受ける。この風は絶え間ない。高台の周囲は崖に囲まれているので、海からの風が崖にあたって中に届かないようだ。もちろん荒れた天気の時などは別だろうが、この日は穏やかだった。そして崖に打ち寄せる波の音も崖に近づいて初めて耳に届く。少し立ち位置を動くだけで、絶え間ない風と波の音から無風無音にハッキリ切り替わるのが面白い。

 崖は、ほんとにごく一部にだけ柵があるが、基本的に転落防止の対策とかはないので近づきすぎると危険だし怖い。崖下は磯なので落ちたら死ぬかも。

 

 昼食休憩を終えて再出発。来た道を少し戻って、西に進む。

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  正式な方の落石岬近くにある地球環境モニタリングステーションまで、いくつか浅い谷を超える。

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谷の底では海に向かって小さな水の流れがある。

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谷地坊主も見られる。

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人の頭くらいの大きさの谷地坊主がゴロゴロとある。足の裏でグイッと押してみたら絶妙な重さと柔らかさが、まさに人の頭のようでゾッとした。

 

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ルートはアカエゾマツ純林以外は笹原で見晴らしが良い。ルートサイン標柱も所々に立っているので道に迷うようなことはないし、ルートを外れても簡単に戻れる。行き先に見えているモニタリングステーションを目指して歩いく。

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 モニタリングステーションの手前にあるハコダテ澗(ま)という入江を挟んで、向こうに一匹の狐を見つけた。こちらが気づくより先にこっちを凝視している。さすが野生の生き物は警戒心が強い。立ち止まり、「逃げないでくれよぉ」と願いながら望遠レンズに付け替える。

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焦点距離200mm。

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上の写真をクロップ。この1枚を撮っただけで奥に逃げられてしまった。もっと近づいて撮れるかなと追ってみたら崖の下に見つけた。

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この2枚はクロップなし。とっさに撮ったのでピントがズレているが、様子はしっかりわかる。海を背景に崖を走るキツネが凄くワイルドでイイ。

 

キツネを追ったおかげでルートを大きく外してしまい、少し深い笹原を歩く羽目になった。モニタリングステーションの裏手を通って、いよいよ落石岬に到着した。

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ここが正式な落石岬。

何も無い岬だが、何も感慨がないとは思わない。だが言葉にするのは難しい。

ここからは戻りのルートになる。