北海道旅行2日目 その1
北海道旅行の2日目は根室半島の根元あたりにある落石岬に行く。
釧路から落石まで根室本線で一本だが2時間18分ほどかかる。1両編成の列車内は空いている。しかも乗客の殆どが途中の厚岸駅で降車するので、以降はさらに少なくなる。
釧路駅から三駅目の別保駅から隣の上尾幌駅までは15分ほどかかるが、その間はずっと森の中を走る。初めは北国特有の森の姿に感動していたが、それがあまりにも長く続くので少し不安を感じさえした。列車は走行中に、トンネルの出口とか鹿に対して警笛を鳴らす。この音が「プァァーーン!!」という電車感バリバリの音ではなくて、「ピィィィィ!!」というリコーダーを乱暴に鳴らしたような高い音で、旅情を感じる。二時間サスペンスっぽくもある。
厚岸湾が見えたらすぐに厚岸駅に到着し、列車内に乗客は自分と老夫婦の三人だけになった。その後すぐ厚岸湖沿いを走る。厚岸湖にはたくさんの白鳥の群れがいて興奮した。写真が曇ったように見えるのは薄汚れた車窓越しに撮影しているからだ。コレはコレでレトロな雰囲気が出て面白い。
途中で急激に速度を落とし警笛を連発していたので、何かと思い進行方向を見たら、数頭の鹿が線路を飛び越えて横切っていた。
茶内駅、浜中駅、姉別駅(写真は無い)にはルパンと銭形の姿。作者のモンキー・パンチが浜中町の出身らしい。
初田牛駅は秘境駅ランキング9位ということらしいが、特に秘境感は感じなかった。駅舎もキレイだし。
初田牛駅からさらに別当賀駅を経て、11:28に落石駅到着。ここで降車する自分と交代する形でおばあさんが一人乗車した。終着の根室駅に向かう列車を見送る。
静かな駅と駅舎の中。もちろん無人駅。
ここから歩いて落石岬を目指す。