きろく

個人的な記録の置き場所。スーパードルフィーに関してがメイン。

ハンドパーツのボディメイク

 ドールをモデルに写真を撮った際に、手がスッピンのままでは味気ないので、メイクを施してみた。
こちら、スッピンのハンドパーツ

 まずは道具。今回、使用した道具は以下。

・造形村パステル ベースメイクカラー
・造形村スポンジペーパー(#800~#1000)
・綿棒(100均)
・カット綿(100均)
・ぴかっとキレイ
・造形村 面相筆
・フェイスブラシ(チークとかのメイク用ブラシ、100均)
・フィニッシングパウダースプレー
・Mr.カラー薄め液
タミヤカラー(クリヤー)
・小皿(100均)
キムワイプ、シルボン紙
・割り箸

使用した道具の一部
左がシルボン紙でこの束で1000枚ある。右がキムワイプ

 ボディパーツの陰影を付ける目的なのでベースカラーのパステルをチョイス。スポンジペーパーは天すみでもちょこっとカスタムレッスンでも紹介されていた番手のもの。このスポンジペーパーの上でパステルを擦って粉にする。そのままパレット代わりにもなる。
カット綿と綿棒は無くてもいいと思う。
 ぴかっとキレイはフルチョイスの付属品。適当にちぎって使う。指と指の隙間とか狭い部分にはちぎって尖った部分で色をつけていく。
 面相筆は爪を塗るのに使う。サイズは02番。爪を塗るには丁度良いサイズだった。
 チーク用のフェイスブラシは始めのうちは使わなかったが、余分なパステルを払い落とすのに意外と使えた。
 フィニッシングパウダースプレーは最初の下地処理と最終コーティングで吹き付ける。
 Mr.カラー薄め液は、コーティングスプレーを落とすのに使った。
 タミヤカラーは爪塗り用。
 小皿はタミヤカラーと粉にしたパステルを混ぜるのに使用。
 キムワイプとシルボン紙は薄め液を染み込ませて、コーティングを拭うのに使用。
 割り箸はキムワイプとシルボン紙を巻き付けて細かいところを拭うのに使った。
割り箸にキムワイプを巻いた図




 まずはスッピンのハンドパーツに、フィニッシングパウダースプレーを下地として吹く。が、いきなりミスった。スプレーを吹きすぎて、パウダーが大量に付着したのか白くなってしまった。
白くなってしまった。
こいつを落とすには溶剤を使わないといけないのだが、用意してないので一時中断。
 後日、天すみ横浜店でMr.カラー薄め液を購入してきた。
 改めて作業再開。まずは吹きすぎたスプレーを吹き落とす。拭き取り方は「ティッシュに染み込ませてこすり落とせば OK」と聞いたが、実際にやってみたらティッシュのカスが出まくるし、コーティングが溶剤に溶けるとネットリしてティッシュではキレイに拭い取れない。そこで代わりに使ったのが、キムワイプ。カスの出ないタイプの紙で綺麗に拭き取れた。丸めてゴシゴシしてもよし、割り箸に巻き付けて細かいところを責めてもよし。キムワイプはザラザラしているし紙質が固くてパーツを傷つけるかとも思ったが、これは杞憂であった。さらに、カメラのメンテナンス用に購入して、結局使わずに眠らせていたシルボン紙の存在を思い出して使ってみた。カメラの撮像センサー用なので、これもカスが出ない。キムワイプよりも柔らかくザラつきが少ない。あと染み込ませた溶剤の揮発がキムワイプより遅い気がする。

 下地が雑だと、パステルの乗りが汚いのでしっかり拭いて落とす。
 綺麗になったらもう一度、フィニッシングパウダースプレーを吹き付ける。今度はうまくできた。何もないところを目掛けてスプレーを吹き出してそのままパーツを横切るように吹くといい。殆ど無駄に吹くことになるが、もともと必要量は多くないので、むしろ丁度いいかも。っていうかスプレーってそういうものっていう気もする。ちなみに乾いた状態ではスプレー前と後は見分けがつかない。吹き付けた直後の濡れてテカった状態で、ちゃんと塗れているか確認するほかない。

 次に色をつけていく。スポンジペーパー上でパステルを擦って粉にする。これを指、綿棒、ちぎったぴかっとキレイを適宜使い分けてパーツに擦り付けていく。筆では全く色が乗らない。パステルはベースメイクカラーのセットで6色入っているが今回は紫、濃いピンク、薄いピンクの3色だけ使用した。
途中のパステル。下の茶系2色は使っていない。
右下の白い塊はぴかっとキレイ。
 適当に、指にパステルをつけてパーツに擦り付けてみるだけでも、けっこう生々しく変わる。細かい隙間は指では届かないので、ちぎったぴかっとキレイの尖った部分で色付けしていく。綿棒は掌のシワとか、付きすぎたパステルを筋状に拭ったり。まぁ決まった使い方はないので臨機応変に使い分ければいいと思う。指とぴかっとキレイだけでも十分に色つけできる。
 右手と左手のトーンをなるべく合わせて、仕上げにフィニッシングパウダースプレーを吹く。このスプレーをミスったらまた一からやり直しだから緊張する。
 スプレーを乾かすため1時間ほど放置。
 爪は、小皿の中で粉にしたパステルとタミヤカラーのクリアーを混ぜて面相筆で塗る。パステルはたまに粒の大きい塊が混ざるので注意が必要。爪の上でダマになる。
タミヤカラーは粘度があるので少し厚めに塗ると爪っぽくなる。爪を塗る前は指の色を濃くしすぎたかと思ったが、爪を塗ったら違和感が和らいだ。
色気が出た
 溶剤を染み込ませた紙はかなり臭い上に、いつまでも臭いので、そのままゴミ箱に捨てると臭い。1日経っても臭い続けるので、しっかりビニールにでも入れて密封した方が良い。

 手首の球体がスッピンなので、袖からのぞくと浮いて見える。半袖とか腕が丸出しだから、全体的にメイクを施してやらねばいかんな。

 今回は色つけ自体は良かったのだが、出来上がりが濃すぎた。なんだかシモヤケみたいになってしまったかも。ちゃんと顔とのバランスをみて調整しないと。その時は「これでいいかな」と思っても、しばらくして見直すと全然ダメ。
 ハンドパーツはもう1セットあるので、こちらもメイクするつもり。あと手首の球体も。今回の分も少し薄めにやり直しかな。そのあとで、腕。さらに胴体…までやるのか…?


メイク済みハンドパーツを付けてポーズ

 とは言え、手に色がつくと、ポーズをつけたときにすごく映える気がする。ポーズにまで色がつくような。きっと爪を塗るだけでも違うと思う。なんせスッピンのハンドパーツは味気なさすぎる。