きろく

個人的な記録の置き場所。スーパードルフィーに関してがメイン。

お迎えでごんす SDM F-20 3人目 フルチョイスモデルお迎え

 オーダーメイクでのフルチョイスは、オーダーからお迎えまで2ヶ月半とされている。今回のフルチョイスはオーダーの日から数えると3月30日が75日目であり、大体この前後数日の間にはお迎え要請の連絡が来るものと思っていたのだががががががが画賀我ガ。

 なんと、その1週間前に電話がかかって来た。普段は電話がかかってくることなどないので、あるとすれば其れ即ち里からのお迎え要請電話であり

「お、早いな」

などと思ったのだが、天使のすみか横浜店からだった。フルチョイスオーナー特別販売で注文したウィッグが入荷したという内容。本音を言えば少しガッカリなんていう態度は微塵も出さずに

「あ、はぁい、ありがとうございますぅ」

なんて応じる。

 4月1日にも電話があって「お、今度こそ里からの電話だろ」と思ったら、またしても横浜店からの電話で注文していたハンドパーツが入荷したという連絡だった。やはり

「はい、わかりましたぁ。近いうちに受け取りに行きますね」

と、努めて明るく答える。

 来ない。電話が。天使の里からの。

 そうなると「オーダーの内容難しかったか?メイクに手こずってる?」とか考えてしまうのだが、SD16女の子のフルチョイス受付期間にオーダーしたのでオーダーが殺到して遅れている、と気づくのに数日を要した。原因が判れば(勝手な推測だが)焦っても仕方ないので気を鎮めて待つものの、ゴールデンウィーク期間にぶつかると京都までの旅費等が不利なのでそれよりは前に、或いはいっその事ゴールデンウィーク後にしてくれとも考える日々。

 

 気を鎮めてとは言っても、仮面の下ではソワソワしている本当の自分の存在を無視できずにいた4月12日火曜日の仕事帰り。帰宅途中の登り坂を歩いているタイミングで電話が鳴る。要件を端的にやりとりして通話を終えた後には自然と帰宅の足取りも軽くなる不思議。続く坂道をふわふわと登りながら、具体的にどのタイミングでお迎えに行くか思案する。でもあまり、というかほぼ選択肢はない。

 翌水曜日の仕事後に新幹線のチケットを安価にゲットするべく、上洛の際にはいつも使っている新横浜のJR東海ツアーズに行く。他の用事とか諸々を考慮すると自分にとってベストのタイミングとして、ドルパ47前日の4月16日土曜日に天使の里を訪問することとした。お迎えの時は一泊して京都観光を兼ねるのもイイかな、などと浮ついた気持ちでいた過去もあったが結局日帰りになった。

 

 前日。お迎えのための準備をする。まず一番大事な引き換えのためのオーダーシート。他はともかくコレを忘れて「お迎えできません」では洒落にならないので、リュックのポケットに入っているのを3回は指差し確認した。あとはお迎えのためのドレスと瞳パテ。箱などは里の方で処分してもらうつもりなのでリュックにSDを入れるためのお包み。そして新幹線のチケットも出し入れし易く且つ落とさない場所にしっかり入れて指差し確認ヨシ!

 

 当日。仕事でもないのに平日と同じ時間に起床。しかし平日より目覚めが良い。とりあえずスマホで電車の運行状況を確認ヨシ!

 出勤時間よりも早く家を出る。少し肌寒い。

 余裕を持って新横浜駅に到着。万事順調に新幹線に乗り込む。およそ2時間の乗車時間の記憶がほとんどない。初め1時間はiPadで動画を見ていたが、残りはどう過ごしていたっけ?それだけ新幹線にも乗り慣れたということかな。

 10:15に京都に到着。スーツケースを引く観光客と思しき人の姿もある。今回は余裕のある行動を心がけているので新幹線改札内にある喫茶に立ち寄り、甘味など賞味してから嵯峨野線のホームに移動。フルチョイスを行った日と同じ時間の電車に乗ると結構な人の数で車内は満席であった。1月14日はガラガラだったのに。

 嵯峨嵐山駅に到着すると大半の人は渡月橋方面に向かう。嵯峨野方面もおすすめなのに。

 11:20頃に天使の里に到着。前回とは打って変わり落ち着いた気持ちと足取りで、天気も良く汗ばむ。前回の入館受付では大きめのリュックを「預かりますね」と言われたが、今回は「預かりますね」とは言われなかった。同じリュックを背負っていったのに。しかしリュックにはお迎えのドレスやらアイテムが入っているので良かった。

 

 他には目もくれずに地下を目指す。「お迎えは地下で」というのは分かっていたが、フルチョイスカウンターで行うものと勝手に思い込んでいた。階段を降りている途中で今回のフルチョイスを担当してくださったアドバイザーさんと鉢合わせた。すかさず「お迎えに来ました」の死神セリフを発すると、「ショップカウンターで」との案内に続けて「楽しみにしてました。後で見に行きます」と満面の笑顔で言われたので、覚えてくださっていたようだ。後で話をさせていただいたところではミディ20番ヘッド、PSタン、今回のキャラクター設定、サファイアメイクがベース、メイクにイエローを使うという5点の要素で過剰優勝だったとか。

 

 ショップカウンターにはスタッフさんがお二人いて、改めてお迎えの旨を伝えて引き換えのオーダーシートを渡す。手分けをして片や受付処理と片や箱を運んできてくれた。スタッフさんが白手袋をはめてご対面の儀。読み本やグラスアイなどが入った袋、ケアアイテム、ウィッグ、ヘッドデコレパーツなどを確認しつつ箱から出す。

蛇足だが、どのタイミングで話したか忘れたが、

「お待たせして申し訳ありませんでした」

みたいなことを言われて

「やっぱり16女の子のオーダーが殺到していたからですか?」

と返したら、頷いていた。

いよいよ本体の確認。最近は「ここからはオーナー様の手で」というお約束のアレはないのか普通にスタッフさんが梱包をめくる。自分は無くても構わないけど。

 初めてのPSタンだ。暖色系の照明が邪魔に感じるが、ホワイトは無論のこと、フェア肌より濃い色味がわかる。今までタン肌はあまりじっくりと見たことはなかったが、お迎えしてみると思っていたより濃い。メイクはオーダー通りの仕上がりで不満を感じる点は見られない。今までお迎えした子達に比べてアイメイクは割とヘビーな印象。グラスアイが入っていなくても美人感が強い。日焼けチークはいい具合。アイシャドウのイエローはPSタンには目立たなかった。眉毛が濃いのでボーイッシュにも見える。

 途中でアドバイザーさんがメイクを見にやって来て、ひとしきり盛り上がって仕事に戻っていかれた。お迎え対応してくれたスタッフさんに

「このあとは館内で遊んで行かれますか?」

と聞かれ、

「そのつもりなんですが、着付けとかはどこでできますか?」

と言うと、1階の大テーブルはもちろんだが、2階から4階の椅子やテーブルを自由に使って良いそうだ。ついでにスタッフさんが館内を移動する際にSDを入れる用のバスケットを持って来てくださったので、それを使わせてもらって移動。1階の大テーブルは先客で埋まっていたので、2階…も他のお客がいたので、3階まで来るとテーブルに人の姿がなく腰を下ろして落ち着く。じっくりドレスの着付けやアイの装着など行えた。アイを装着する際にヘッドを外すゴム引を用意し忘れてたが、素手でできた。今回のアイは2種類ともドームが高い物を選んだが、光が入りやすいけど追視はあまりない。とりあえず、暗めの緑みの青をチョイス。ヘッド内のアイホール裏がこのアイに合わせて削ってあるので。ヘッドを胴体に戻してウィッグを被せるときにピタッとリングを用意し忘れていることに気づいたが、一旦そのままウィッグをかぶせる。黒髪のチョイスはイメージ通り正解だった。お迎えして最初の一枚をパチリ。

 

 着付けを終えて、リュックは邪魔になったので受付に預けた。ドレスに合う靴も無かったので、ショップに戻ってサンダルとピタッとリングを購入。その後は館内で適当に写真を撮ったり喫茶室で休憩したり。


この日は風が強くて庭での撮影には不向きだったのが悔やまれる。

アイが光を受けやすい上に、アイメイクのおかげもあるのか、すごくうるうるした表情がチワワっぽい。シュピットで猫耳着けてるけど。

 

 一通り楽しんで、14:30頃に天使の里を出る。帰りの新幹線までは時間があるので、嵯峨野の清涼寺と二尊院を訪ねた。桜も紅葉ももちろん良いが、新緑の時期もまた爽やかに綺麗で良し。17時過ぎに京都駅に移動。帰りの嵯峨野線も座れないくらい混んでいた。伊勢丹を軽くひやかしてから、前回の訪問時と同じお店で晩御飯を食べ、程よい時間になったので帰宅となった。帰りの新幹線の車内は半分は寝ていた。

 

 翌日のドルパは当然のように新人の20番をお供に連れて行く。デフォのウィッグから手持ちのピーチクリームのシャギーストレートに変えて行ったが、このウィッグをかぶせると何となくサーファーっぽい。ドルパではお気に入りのディーラーさんからSDMサイズのリアルクローズを数点、新規のディーラーさんから幼SDサイズのワンピースのセットを購入。

 ドルパ以後もウィッグを変えたりグラスアイを変えたり、琳と翠との兼ね合いを考慮しながらポテンシャルを引き出すべく手探り。ドルパで購入したお気に入りディーラーさんのアウトフィットとボークスニュース誌上限定通販で購入した幻想アッシュカラーのウィッグがイイ感じにマッチして幸せ。今までお迎えした子の中で一番表情が生々しい、という表現が適当か分からないが、そんな気がする。

 

 名前はかなり決めかねた。この子はSDM-F-20ヘッド合わせの琳と翠に同じく漢字一文字で揃えたい。候補を出しては捨て、出しては捨ての繰り返し。思えば琳も翠も悩んだっけな。でもこの子が一番時間がかかった。

 

 名前は、せい(星)に決めた。

 

 あと昨年の暮れのドルパの帰りに、フルチョイスシステム20周年記念の福引で引き当てた霊天使をお迎えしていた。

SDM F-20 3人目 フルチョイス

 座右の銘は「結果オーライ」。

 人間万事塞翁が馬であるからして終わりが良ければすべてが良し。

 だが、まだ、終わっていない。

 

 2021年は、可愛さに負けた末に限定モデル幼SDニコと、福引で引き当てた霊天使をお迎えしたがどちらも計画的なものではない。

 2022年においては、前々から考えていた3人目のSDM20番のPSタンをフルチョイスでお迎えしたいと2021年中から計画。実現すれば初のタン肌だ。

「タン肌でフルチョする」

って言うと、人はだいたい

「最高じゃないっすか」

とか返してくる。曰く「タン肌カッコいい」と。

自分としてはタン肌でカッコいい子はいるが、それはホワイトもフェアも然り。

自分としてはタン肌もカワイイ、と思う。それはホワイトもフェアも然り。

 

 PSタンでのフルチョイスは、SDM20番がフェアとホワイト2人になった時、同様にSD13女の子の58番がフェアとホワイトの2人になった時、それぞれの時に考えてはいた。やはり、三色揃い踏みにしたくなる。

 霊天使を引き当てた頃から何となくフルチョイスの、主にメイク内容を考え始めたが、タン肌は参考画像が少ないので悩んでいた(タン肌の参考画像が少ないという事は里のスタッフさんも仰っていた)。白眉、白アイシャドウ、白リップでタン肌に白メイクとかカッコいいかな、なんて思って画像検索を繰り返したり。一時は「いっそ、推薦メイクもありか。ver.2になったし」とも思ったり、SDの写真だけじゃなくて人間のメイク写真なんかも探したりした。ただ、カッコいいメイクにするか可愛いメイクか、はたまた第三の方向性を模索するか揺れ続けていた。毎度こんな感じだけど。

 そんな折に、リボンの騎士スーパードルフィーのコラボレーションが発表され、そのモデル「サファイア」が可愛くて久しぶりにトキメキ。なんとなくSDM20番にも似ているようにも思えて、道が見えた。

 方向性が決まり、次のステップとして具体的なメイク内容を思案していた折、SD16女の子の期間限定特別フルチョイスが始まって、SD16女の子58番ヘッドPSタンフルチョイス案が急浮上。SDM20番を一旦お預けにすれば予算的には問題無しってことで、一時は完全にそっちに舵を切った。メイク内容が八割方定まり、そして期間中に里に突撃するために新幹線のチケットも押さえたのだが、

「でも、SD16デカいし。SD58番ヘッドはやっぱり志季と志良と同じSD13で並べた方が収まりがイイよな」

って急に酔いが覚めて廃案。SD13女の子58番ヘッドPSタンはいずれ必ずフルチョイスするが、SDM20番に戻る。しかし里訪問日は変更無し。

 メイク内容を考えては修正し、内容を伝えるための文章を悩んでは訂正し、ブラッシュアップを繰り返す作業は志良の時と同じ。まず、オーダーする子のキャラクターというか、背景を決める。メイク資料の写真も漁りまくる。今回用意したメイク用資料写真はアイシャドウの色の見本写真とチークの見本写真。ベースのサファイアとフルチョイスハンドブック2021から2枚の写真を使用するが、こっちはボークス公式の書籍があるので文字による指示のみ。

 色々な画像を参考にして眉やアイメイクなど各部分の内容を具体的にしていくのだが、思案を重ねるうちにアレもコレも欲張って詰め込み過ぎになってしまう。方向性に矛盾が無いように気をつけているとはいえ、さながらフランケンシュタインの怪物のように複雑になってしまうので、文章を読み返して本当に必要な部分を取捨選択し、程度よく簡単にする。簡略化によってメイクの要素と要素の間が上手くボカされて馴染む(メイクをする方が上手く馴染ませてくれている)と思う。なので、今回は「おまかせ」という言葉がいくつか入った。

 お迎えする子のメイクに、希望に反する些細な違和感ないし不満が出る事は仕方ないと思っている。それが指示通りであっても指示の範囲外のことであっても。あえて言えば「欠点」を持った子であるが、その「欠点」が自分を刺激してくれる「遊び」になる。完璧も良いが、遊びがあっても楽しめる。その瞬間には不満でも別の瞬間には「これはこれでイイもんだ」と思えるものだ。

 年明け初っ端に「14日は休むから」と職場に通告。オーダー内容は里訪問の直前までじっくりコトコト煮詰めて、文章と資料写真をコンビニでプリントアウトし準備完了。前日夜に荷造りして早めの就寝。今回のお供は志良。写真はフルチョイスとは関係ない。

 

 令和4年1月14日 金曜日。

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 数日前からの天気予報で「当日の京都は寒い」というのは分かっていたが、前日から大雪になるとまでは思っていなかった。日も登らぬうちに家を出て、まずは新幹線の出発時刻に遅れぬよう新横浜に到着。余裕で新幹線に乗り込んで席に着くやタブレットを取り出して動画鑑賞。1時間くらい経った頃か、車窓の白い景色にギョッとする。名古屋に到着した時の車内アナウンスで、運行遅れの案内があり、京都到着は1時間くらい遅れるとか。

 1月末まで期間限定パーツのSD16女の子が選べるので、天使の里便りでは「平日休日関係なく混雑傾向にあり、午前中の来館をおすすめ」していた。状況によっては午前中で受付終了していることもあるとか。金と時間をかけて京都まで行っておきながら「フルチョできねぇ」という最悪の結末を避けるため、仕事を休んで少しでも客が少なそうな平日を選び、開館時間よりも30分早く到着する計画で行動してきたのだが、無駄になった。

 まぁ、心を逸らせても如何にもならないので、ゆっくり走る新幹線からの雪景色を楽しむ。一応、京都駅到着が1時間遅れた場合の里到着時間を調べてみたりして、フルチョイス枠が埋まらないことを一心に祈る。万が一ダメだったときのオプションは考えないことにした。

 結局11:20頃に到着した。嵐山も雪がチラついていたが、体感的にはそれほど寒くはなかった。その日は平日だったからか雪のせいか、フルチョイスの客は想像よりずっと少なく、自分を含めてたぶん7組。順番はやはり自分が最後で、14:30頃に支払いまで終えたタイミングには貸切状態になってた。それでも開館前には待機列は出来ていたようで、最初の枠はあっという間に埋まったそうな。

 訪問前は「貴重な期間限定のSD16女の子のフルチョ枠を潰してスマンな」なんて心にも無い事は思っていなかったが、それで良かった。

 

 入館受付時に「お荷物が大きいので、こちらで預かります」と言われてしまい、連れの志季とカメラを里が貸し出しているバスケットに移し、リュックを預けてから、やっと地下一階へ降りる。

 ウェイティングリストを見れば、自分の前に1人だけ待っている状態。順番待ち番号と名前を記入する。番号というのは、入館時に受け取るペラ紙に振ってある数字で、これを知らなかったのでスタッフさんに聞いた。

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 時間的に少なくても1時間は待たされるだろうから、コーディネートモデルを見て、4階から順に見て周り、また地下1階まで降りる。もう一度コーディネートモデルを見ているときに、預けたリュックの中にフルチョのための資料写真やら代金やら入れっぱなしだったことを思い出して、一階に戻る。資料等を出してからソファで休んでいたら、地下から自分を呼ぶ声が微かに聴こえたので降りてみると志季をオーダーした時に担当して下さったアドバイザーさんがお待ちになっていた。今回もこのアドバイザーさんが担当して下さる。かなりやりやすい方だったし、志季はスーパー美少女になって来てくれたので、良かった。

まず手に持ったバスケットを見るや、

「お連れの可愛い子ちゃんはこちらにどうぞ」

と、フルチョイスカウンター上に置くよう促される。

今までのフルチョイス歴を聞かれるので「8回目です」と言うと「そんなに!」と驚かれるが、「ならば」と冒頭の説明はかなり簡略。オーダー内容を変更する場合の注意点くらい。あと、氏名やボークス会員番号等を記入する。記入している間にアドバイザーさんは何やら色々準備していた。

 お迎えは初めて天使の里でのお迎えにした。この時に気になったことを質問した。

「万が一、お迎えした子に不具合があって、一旦戻すことになった場合はまた里にお迎えに来ないといけないんでしょうか?それとも最寄りのすみかで受け取りとか自宅発送に変更できるんですか?」

という問いで、これは「変更できる」という答えだった。

 

 フルチョイスが始まる。まず基本パーツのチョイスから。

 最初にミディ女の子、20番のPSタンと伝えた時点でアドバイザーさんのテンションが上がる。

「PSタンの20番ちゃんとか最高です」

「ウチに20番ちゃんが2人居るので」

「あら、その子たちはもしかして、フェア肌ちゃんとホワイト肌ちゃんですか?揃えたくなりますよねぇ」

と、図星をツンツンされる。この辺のタイミングで「エヴァービューティーもありますけど?」的に案内されたけど、普通のPSタンでオーダー。

 カウンター上にタン肌のトルソーベースに素のタン肌20番ヘッドが置かれる。

 まつ毛は新タイプのWT-11。内付けでもパッチリした印象になるヤツ。WT-1(旧EL-3タイプで羽多はコレだった)も候補にあったが、単純に新しい方にした。違いは毛の量くらいかな。WT-11の方が少し毛が多かった…はず。色はタン肌にも負けない黒。

 アイは2種類ともドームの高い新しいタイプの物を選んだ。18/9mm緑みの青と、16mm灰紫というか灰ピンクというか、なヤツ。アイは現物チョイスなので、選んだブツに割れやヒビなどがないか確認を求められる。グラスアイは大きさに差があるので、試着の時はアイとヘッドに隙間ができるが、お迎えする子はヘッドの中のアイホール部分がグラスアイの大きさに合わせてアイサイザーで削られる。アイ取り付けの場合は取り付けるアイが合うように、取り付け無しの場合は選んだアイのうち大きい方に合わせて削られるという話であった。

 ウィッグはW-117N、以前はロングナチュラルウェーブと呼ばれていたが、番号呼びになったのかな。色は黒。色の名称としてはナチュラルという。ウィッグはフルチョ限定とか多いが、特に追加は無し。

 アイとウィッグは一応試着してもらって選んだが、ほぼ悩まなかった。

 ボディは女の子一択。せっかく里フルチョイスなので里限定のM胸。

 ハンドパーツは11番をデフォルトにして03番と09番を追加。

 キャラクターとしてエキゾチックな感じをイメージしていたので、脚は長い方が合っていると思いロング脚を選んだ。でもすわりっこ脚も可愛いので悩ましいところだった。

 足は普通のだけ。

 テンションゴムは普通。

 

 ヘッドデコレパーツは猫耳のブルーグレーを考えていたが、試着してみるとタン肌との色合いがイマイチな感じで、茶色の方が合っていたので茶色のリアル毛並み猫耳。追加でブルーグレーの垂れ耳を幼SDニコのたまちゃん用に。フルチョイスから2日後にオーナー特別オプション販売キャンペーンを利用して、横浜のすみかでブルーグレーのリアル毛並み猫耳を注文した。今にして思うと、タン肌との相性ではなくて試着していたナチュラルカラーのウィッグとの相性だった気がする。

 お迎えドレスは無し。過去のお迎えドレスであるトゥインクルセーラーを特別販売キャンペーンで琳用とこの子用に購入していて、翠の分はフルチョの時に購入しているので3人でトゥインクルセーラー合わせができる。

 お迎えドレスは購入しなかったがお迎え下着セットは購入。

 里帰りサービスは全部盛り。

 ミュージアムIDプレートは希望した。天使の里の階段の壁にたくさん貼られているプレートでオーナーの名前とお迎えモデルと年月日と住居地域が記載されていたかな。4~5年待ちらしい。特に連絡もないそうなので、知らぬうちに貼られて知らぬうちに剥がされてるのだろう。アドバイザーさんニコニコしながら曰く「見つけるのは至難の業です」と。剥がした後のプレートもくれないのだろうし。グリーティングカードは希望して、お迎えセレモニーは希望せず。ただ、里お迎えにしてるからお迎えセレモニーはやってもイイかな?とも思う。今回のパーツ選びでは脚をロング脚かすわりっこ脚か悩んだくらいで、おおむねスムーズに運んだ。

 

 パーツ類が決まったらメイクのオーダー。用意してきた書類をアドバイザーさんに渡すと、まず一読される。作り込んできただけあって、「ほぼそのまま書き写しでいけそうですね」的なことを言ってもらえた。むろん細部の確認は都度とられたが。

 まずは全体のイメージ。今回のアドバイザーさんは作っていったイメージとか色々ベタ褒めしてくれる。きっとこちらに胸襟を開かせるためなんだろうと察し、こちらも思ったこと気になる事は遠慮なく言うように努めるが、キャラクターの設定に対して「これは天才的」とか言われるのはちょっと気恥ずかしい。

 眉はベースの「リボンの騎士サファイア」を基本に、簡単なニュアンスと濃さを指示。

 目元、アイシャドウもベースを基本。ただしアイシャドウにイエローを追加した。イエローの色味は資料写真を添付。イエローを使う事は挑戦ではあるが、アドバイザーさんには

「良いと思います。里お迎えを選択していただいたので、私も見ることができるので楽しみです」

と言ってもらえた。あとは二重ラインに指示追加。

 下まつげもベースを基本に、白い毛を追加するように指示。

 口元はフルチョイスハンドブック2021の写真から指定。

 チーク、シャドウは印刷して持参した資料写真を参考にしての指示。画像検索で色々と漁っている時にイメージにピッタリのチークメイクを見つけて、そっち系の資料に相応しい写真を探した。我ながら良い仕事だった。

 目の下にほくろを一つ。ほくろを付けると存在感にリアリティが出ると思うので志良と翠につづいてメイクをお願いした。ほくろのメイクに関して気になった点を質問してみた。

「白いホクロなんてメイクしてもらえるんでしょうか?」

答えはNO。常識的にホクロと言える物でないと受けることはできないそうだ。キャラドールか何かのオーダーでインド人女性の額によくある赤い点みたいなホクロの希望があったそうだが、「これはホクロなのか?」という審議が行われたそう。審議の結果は聞き忘れた。オーダーメイクの場合はオーバーメイクをしても里帰りが可能なので、「照れ線とか模様的なメイクを希望する場合は、お迎え後に自分で加えてね」って事だった。

 

 まつげの取り付けは内付けでする。

 グラスアイの取り付けはしない。

 唇の縦線はあり。

 歯の表現は無し。

 唇のグロスはありで、ツヤと半ツヤからツヤを選んだ。

 目元のグロスはありだが、範囲は少し迷った。アドバイザーさんがフルチョイスルームにある見本のヘッドから幾つも参考になるモデルを持ってきてくれたので現物を見て判断することができた。結局、選べる三箇所全てのアイライン、二重まぶた、下まぶたにした。アイラインと粘膜部分は同じと思っていたが別らしい。タン肌に負けない黒のパッチリなまつ毛にイエローのアイシャドウとグロスをフル塗りで目力過剰にならないか少し心配だが、今回の子は挑戦の子なので迷ったらGO。

 別のスタッフさんに後から聞いた話では、パールは上からコーティングをすると見えなくなってしまうからコーティングの上から吹き付ける。なので、時間が経つと落ちていってしまうということだ。今回のフルチョイスではアイシャドウに「パール入り」という指示をしているが、この場合だと塗料に混ぜるのか、やっぱり上から吹き付けるのかは分からない。

 支払いの後、アドバイザーさんから

「お迎えまでの2ヶ月半を悶絶して待ってて下さいね」

とSっ気発言を頂いた。

 

 新幹線は大きく遅れたが、「この後に及んで急いでも仕方ない。なるようになる」と頭を切り替えた。むしろ、挽回できる中途半端な遅れだと雪道を走って転んでたかもしれない。結果的にはフルチョイスの枠も確保できたのみならず「志季の時と同じアドバイザーさんに担当してもらえたら良いなぁ」と密かに願っていた方に、本当に担当していただけて願ったり叶ったり。新幹線の遅れがなければ別のアドバイザーさんだったかもしれない(もちろんそれでも良いのだけど)。

 連れて行った志季は手首と足首の具合が良くなかったので、フルチョイスの後に工房でドクターに診てもらい、少し削ってもらう事でバッチリ解決した。あと志季をフルチョイスした時から考えていたまつ毛重ね貼りもやってもらった。ただ、元がホワイト肌にアイボリーのまつ毛で、そこにパールホワイトのまつ毛を重ねたのだが、全く目立たない。ほとんど分からない。よく見れば分からなくもない。何となくボリュームは増したような気もするから良い。

 時間いっぱい里に居座って、京都駅ビルで食べた晩ご飯も美味しかったし、帰りは遅延なく順調だったし。あとは、お迎えする子が可愛いと最高。

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 天使の里でのお迎えを選んだので、2ヶ月半後に再訪する。桜の季節である。

 

限定モデル幼SDニコ お迎え

 3ヶ月前、限定モデルの幼SDニコをお迎えした。

 幼SDサイズはハッキリ言って小さくて可愛い。と、前々から興味があった。とは言うものの、仮に新しいサイズの子をお迎えしたらば、それはつまり新しいサイズの服やら靴やらウィッグやらを用意しなくてはいけないという事でもあって、故に二の足を踏んでいた。

 幼まこ、幼ダイ。リックとルルー。可愛いなと思いつつも見送って来た。

 そんな折りに幼SDニコ、まい、メルが発表された。旅行で京都を訪れていた時期に重なって天使の里で先行展示されていたので、実物の顔を見るために里へ寄り道したりもした。やはり可愛いと思いつつ「お迎えはすまい」と自らを律していたのだが、お迎えされたオーナーさん達のTwitterやらInstagramやらでの写真を見るに、その可愛さにおののく。

 しかし気持ちが一進一退、逡巡している間に天使のすみかでお迎え待ちだった子もいなくなり、オンラインストアも完売になり、「ああ、これでやっと、お迎えはできなくなったなぁ」なんてホッとしたような寂しいような気持ちでいたら、天使の窓にお迎え待ちの子がまだいるという。しかも自分が一番可愛いと思っていた、お迎えするならこの子としていた幼ニコがが画ガ我が。

 一方その頃、細々とやっている小銭貯金を精算して、そこそこ十分な額ができていた。

 8月下旬の暑い最中の休日。所用を済ませた正午過ぎ。その出先から天使の窓に電話した。この時点でも少し、まだ気持ちの迷いは拭えていなかった。

「幼SDのニコちゃんなんですが、まだお迎え待ちの子はいますか?」

と尋ねると、確認のため少し待たされてから「まだいますよ」との返事(ただし何人残っているかは電話ではお答えできないとのこと)。

 もう心が決まっていた。

 いざ天使の窓へ。1階のコンシェルジュカウンターで「幼SDニコちゃんをお迎えしたい」旨を伝えて地下1階へ案内される。カウンターに箱入りニコちゃんが運ばれて来て、箱の蓋が上げられる。ここで、お迎え待ち最後の1人であると教えられる。心は決まっているが一応、形式的に、顔を確認してから「お迎えします」と告げる。会計は2階で行われるので、箱入り幼ニコちゃんをスタッフさんが運んでくれる。2階のショップで服と靴とウィッグを足して会計。ついにお迎えした。フルチョイスモデル以外は初。天使の窓でのお迎えは歩宇以来2度目。

 幼サイズは箱も小さい。SDサイズの半分近い。お迎えした時に箱を入れる袋は幼SDサイズ用がちゃんとあって、小さいので電車に乗っても邪魔にならず、特に周囲を気にする必要がない。

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 初めての幼SDをお迎えして、小さいので着替えが少し難し…かったが、すぐ慣れた。身長が低い即ち重心が低いので自立しやすい。ポージングも保持しやすい。しかしボークスの幼SD用のスタンドは、一番下まで下げても若干高い気がする。これは要調整である。服類はラインナップが少ない。ドルパに期待。

 そういえば、デフォルトのドレスとウィッグはまだ袋から出してもいないな…

 サイズ感は手乗りSDといった感じ。長座スタイルで手の平に座らせられる。

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 今までお迎えした子は全てフルチョイスモデルで、グラスアイの取り付けなしでオーダーしていたが、幼ニコちゃんは限定モデル故にグルーでしっかり取り付けされている。特に交換したいアイがあるわけではないが、グルー剥がしに挑戦した。決行に臨んでは、あらかじめすみかのスタッフさんからご助言を頂いていた。コットンにエナメル溶剤を染み込ませてヘッドの中に押し込んでしばらく放っておくとグルーが柔らかくなるという。この放置の際は顔に溶剤が垂れないようにヘッドを逆さまにして置いておき、下には皿など溶剤の受けを敷いておく。エナメル溶剤は灯油のような匂いがする。

 アドバイス通りにやって少し削れるくらいに柔らかくなったが、剥がすにはまだ硬い。溶剤で湿らせたコットンを狭いヘッドの中でグルーに密着させておくのは難しい。ので綿棒に溶剤を染み込ませて直接塗りつけてから暫く放置、後スパチュラでグリグリ。

 グルーにばかり集中していると、ニコちゃんの顔をがっつり触ってしまいそうになるので危ない。休憩を挟みつつ、急がずやるが吉。グルーをきれいに外した後は、一度中性洗剤で優しく綺麗に洗ってから、いつも通り瞳パテでアイを固定する。

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 フルチョイスオプションにあるシュピット式ヘッドデコレパーツを装着できたら、より一層可愛かろうと、ニコちゃんのヘッドの蓋に磁石を仕込むことにした。ボークスで買って来た丸型(φ6mm×2mm)のネオジム磁石を埋め込む。1パッケージが4個入りだったので、磁力を強くするために2連結でφ6mm×4mmにした。穴を開ける位置にマジックで丸く印を書き、電動のリューターで丸い止まり穴を開ける外科的作業。丸くおおよその大きさになったら磁石を当てがって、ぴったり入るまで少しずつ広げていく。大きさが決まったらその大きさのまま磁石がすっぽり面一に埋まるまで深さを下げていく。思ったより綺麗に仕上がった。磁石の固定は瞬間接着剤なども考えたが外せなくなるとリスクになるかもしれないので、とりあえずマスキングテープで留めた。どうせウィッグで隠れるし。

 肝心の耳パーツはフルチョイスでしか手に入らないが、過去のフルチョイスではSD1人につき1個しか注文してなかったのでニコちゃんの分は無かったが、フルチョイスシステム20周年記念のSDフルチョイスオーナー特別オプション販売キャンペーンがタイミング良く始まったので、これを利用して白い垂れ耳をゲットした。で、コレを装着させたら、まぁ、なんとまさか想像をこれほど超えて可愛いとは!

 

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 この超可愛い幼SDニコの名前は「たま」にした。

 

 

お迎えでごんす SDM F-20 2人目 フルチョイスモデルお迎え

 7月に発覚した病気のため、9月後半に手術を受けて10日間の入院をした。退院後の最初の通院を済ませてから、割と体調に余裕があったので天使のすみか横浜店に足を伸ばして、オーダーしていたフルチョイスモデルのお迎えをしてきた。入院の3日前にお迎え要請の連絡が来ていたが、しばらくお預けになっていた。

 

 横浜駅に到着し、まず昼食を済ませてから天使のすみかへ。

「お迎えに来ました」

と、志良のお迎えの際に言いそびれた死神台詞をアドバイザーさんに伝える。

  それまで行っていた撮影スペース模様替えの作業を止めて、お迎えのための準備を始めてくれるアドバイザーさん。F-20番の2人目が運ばれてくる。順番に付属品などを確認してから初対面。

 今回のオーダーで一番の肝にしていた「濃い眉」は想定していたよりも薄かった。うちの7人の中で一番濃いけど、もっと濃くて良かった。

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とはいえ、前髪に透けて見えるくらいには濃い。そして可愛い。

 写真のウィッグは琳をお迎えした時に購入していたけど、今まであまり出番がなかったウィッグ。これがこの子には似合っていて気に入っている。すわりっこ脚だが上手に自立もできる。1枚目写真のように髪が逆立つくらいに風が吹いている中でも、ちゃんと立ってくれていた。ただし、ヒヤヒヤするので油断禁物。

 

 実際の娘と出生証明書の内容を照らし合わせて確認。問題なし。

 今までのお迎えでは確認を済ませたら梱包を戻していたが、今回は箱を持ち帰らずお店で処分してもらうので、おくるみを持参した。なるべく荷物をコンパクトにまとめたいのでグラスアイを装着し、お迎えドレスを着せる。この状態になると先ほどと印象が変わる。眉もそれなりに濃く見えてくるから不思議(でも、もう少し濃くてイイ)。眉のおかげでボーイッシュな感じがありながらもやっぱり女の子で可愛い。

 そういえば歯のメイク有りにしていた。20番ヘッドはツンと尖がらせた唇をしているが、歯のメイクありだと、少しタコくちっぽくて可愛い。

 フルチョイスで選んだグラスアイは思ったよりも黒目がちな印象だったので、帰宅後に取っ替え引っ替えしてみて、水色系のカラーに落ち着いた。たしか歩宇をオーダーした時に追加していた物だったが、いまいち似合う娘がいなかった。この子には似合って可愛い。

 志季と志良は同じSD-F-58だが全く印象が違う。今回のSDM-F-20は琳と同じヘッドだがやはり印象は少し違う。メイクの力はすごい。そして可愛い。

 この娘はお迎え前から名前が決まっていた。この子の名前は「翠(すい)」とした。

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 あぁ、可愛い…

 

きっかけ

 フルチョイスに至ったきっかけを、それぞれの娘ごとに思い返してみる。

 明確な参考があった歩宇と羽多以外はオーダー時にはおおよその雰囲気くらいしか頭になく、どんな顔なのか想像できていなかったが、お迎えしてみれば皆それぞれに美人でかわいい。

 

SD F-26 美弥

 かねてよりドールに興味はあり、自作に挑戦&挫折&下火。その後10年くらいしてから久しぶりにドールを見かけて興味再燃。

「そういえばスーパードルフィーなんてのもあったなぁ」

と天使のすみかに通っているうちにお迎えする決意がかたまり、ドールアドバイザーさんの助言もあって26番ヘッドでフルチョイス。ムスッとしたキツめの表情をイメージしてオーダーしたつもりだったが、落ち着いた優しそうな娘がやってきた。

 

SDM F-20 琳

 美弥のフルチョイスした頃は1/3サイズの方が良いと思っていたし、美弥一人いれば充分と思っていたが、イベントで1/4サイズを抱いて連れている人を見かけて、連れ出しやすいサイズに惹かれた。当時チョイス可能だったヘッドの中から候補を複数選出し、その中から残ったのが20番ヘッドだった。オーダーのイメージは特に無いが、可愛いよりは美人寄り。

 

SDM F-36 歩宇

 琳と同じ20番ヘッドのコーディネートモデルをお迎えする気満々で天使の窓に行ったら、期間限定パーツで参考展示されていた36番ヘッドの店頭モデルがあまりに可愛過ぎて気変わり。店頭モデルから少しの変更だけでオーダーした。

 

SD F-58 志季

 その年の春から、「秋になったら里に行って58番ヘッドでフルチョイスする」計画で貯金。秋のすみかフェアでまさかの58番ヘッドがすみかでチョイス可能になるが、里フルチョもやってみたかったので、里を訪問。メイクイメージはあまり無く、『フルチョイスハンドブック2016』を大いに参考にした。「唇の幅を少し狭めて」というオーダーが会心の結果となったが、何がきっかけでそんなオーダーを入れたのかは失念。

 

SDM F-52 羽多

 琳、歩宇、志季の3人を1年でお迎えしてハイペース過ぎると思い、翌年は「この一年は一切お迎えせぬ」と自戒。年明け前にボークスニュースで新作ヘッドとして発表された52番ヘッドが可愛くて気になり、年が明けてから里にてオーダー。ボークスニュース掲載の娘をベースに細々と変更した。

 

SD F-58 志良

 好きな58番ヘッドの娘をもう一人お迎えしたいと漠然と思っていたが、イマイチきっかけが無く、またメイクのイメージも定まらず停滞していたが、ネットで見たドルパLAのワンオフモデルが良く、それをベースに醸成。「雪の白」をコンセプトにした。平成が終わろうとしていたので、タイミングも平成最後の日に合わせてオーダー。

 

SDM F-20 翠

 琳をドルパに連れて行った際、会場でメイクアップアーティストさんに「すごく可愛い娘」と褒めていただいたこともあり、20番ヘッド株が急上昇。SD58番が二人になったし、次はミディ20番の二人目と思っていた。とりあえずメイクイメージの端緒が開けるまでは山の如し。ネットで個人オーナーさんの娘を見かけてから、イメージが急成長しオーダーに至る。

 

SDM F-20 2人目 フルチョイス

 ミディサイズの20番ヘッドは良い。全く既に承知のことではあるし、20番だけが良いわけではないのも承知だが、ある頃からその思いをより強くした。特にウチの琳が非常に良い。というわけで、新たにフルチョイスを行うならばミディサイズの20番で決めていた。

 

 自主的誕生日休暇で仕事を休んだ平日。だがしかし、その数日前から身体に痛みがあったので午前中に病院に行ったら、そのまま手術になり、意識が遠のく程の激痛に苦悶。しかし色々と予約を入れていたりもするし、せっかくの誕生日休暇は無駄にすまいと、痛みを抱えたまま横浜で昼食アンドすみかを訪問。

 まず、お迎えドレスとグラスアイの在庫状況を確認。ミディサイズ女の子用のお迎えドレスはまだ在庫あり。グラスアイも見せてもらえて、結構キレイな物が残っている…

どうしようか。フルチョやっちゃう?

などと自問。術後の痛みがまだあったので躊躇したが、この日を逃せば誕生日フルチョは来年になってしまう。別に誕生日フルチョにこだわる必要はないのだが。他のお客さんの予約も入っていないようだったし、で決行した。

 まさかこんな痛みを負いつつ臨むことになろうとは微塵も思ってなかったが、メイク資料は用意してきてあった。ちょっと場当たり的に始めてしまったフルチョ。しかし7回目ともなると、いついかなる時でも問題ない、と思えるくらいには慣れたつもり。

 

 初めにオーダーシートに個人情報を記入している間にヘッド、スキンカラー、性別を伝えて、それが用意される(サイズはお迎えドレスの在庫確認時に伝わっている)。

 SDミディの20番ヘッド、PSフェアの女の子。

 同ヘッドの琳の姉妹ということにしたが、どっちが姉とか妹とかはない。歩宇をフルチョイスする時に本当は20番ヘッドのコーディネートモデルをお迎えする気で天使の窓に赴いたのだが、展示されていた36番ヘッドの可愛さに心を奪われて決意を曲げて以来、ようやく二人目の20番ヘッド。SD58番ヘッドの志季と志良に続き、二人目は2回目。

 基本パーツを順にチョイスしていく。

 まつ毛は今回はぱっちり目にしたくて外付けで付けてもらおうと考えていたのだが、聞けば、外付けはアイホールの際(キワ)に貼り付けられるそうで、見上げる形で顔を覗き込むと貼り付けているところが見えたりもするとか。その辺に神経質な人にはあまりオススメしないと、わざわざ忠告されたあたり、けっこう好みが分かれる点なのだろうかな。自分がまさにそんな気にするタイプなので悩んだ末にいつも通りの内付けに落ち着く。タイプも色も琳と同じ。しかし、「外付けって言っても内側のギリギリくらいでしょ?」くらいに考えていたけど、アイホールの際に貼り付けると、睫毛を剥がした時にアイメイクまで剥がれてしまわないのか?そこまで脆くないか。

 グラスアイは16mm。今回は新色が4種類あった。ドームが高くて光を受けやすい新しいタイプ。2018年のフルチョイスシステムが刷新された頃から出てきているタイプなのかな?実際にヘッドに取り付けるとグラスアイ単独で見るよりも色が暗く見えるので、気になる色をノーメイクヘッドに仮当てしてもらい確認。志良と同じキレイな青紫系の物が一点だけ残っていたのでソレと(志良のは18mm)、グレー系のもの。桜みたいな落ち着いたピンクのアイもあって気になったが、単独で見れば綺麗に見えたが、取り付けてみるとちょっと充血眼っぽく見えたのでやめた。一応18/9mmも見せてもらったけど、ドームの低いタイプのみで色も真新しいものはなかった。いつの頃からか緑のアイをぼんやりと探しているが、なかなか「これは!」と思える物に巡り合わない。

 ウィッグはフルチョ限定カラーから、ハーフアップミドルウェーブのハニーゴールドとアシンメトリーショートシャギーのパールシルバー。ハーフアップは扱いが苦手だけど好きなスタイル。ショートも好きだが、何故かマニッシュショートがフルチョのウィッグにラインナップされていない。いつもはウィッグ選びに結構迷うが、今回は割とあっさり決めた。交換用のウィッグも、もう随分あるので追加する必要もなかったけど。

 ボディに関してはほとんど迷う余地は無い。女の子ボディに普通のアームパーツ。ハンドパーツは11番をチョイスして3番を追加。レッグパーツは羽多と同じくすわりっこにした。アドバイザーさんによれば、すわりっこ脚の場合はテンションゴムの張りは普通が良いとか。きつくすると、ゴムの張力に負けて勝手に座ろうとするらしい。足は普通足のみ。

 オプションアイテムは、ヘッドデコレパーツはリアル系の黒耳を選んだが、オーダー内容変更期限を過ぎてから思い直して、シンプルタイプにしておけばよかったと、大した問題ではないけど、これはチョイスミス。あとお迎えドレスのトゥインクルセーラーと下着セットを追加。

 里帰りサービスは全部盛り。

 まぁ、ここまではほとんど決めていた内容通りなのでスムーズ…でもなかったけど、やっぱりグラスアイは悩み所。まつ毛も外付けか否かで逡巡した。

 

 オーダーメイク。

 イメージは琳の姉妹で、少しませた娘。琳をオーダーした時と同じく「色味は赤系で生々しい感じ」と文言を入れてもらった。

 メイク資料は2枚。1枚は琳の顔写真。2枚目は外国の有名女優の写真で眉の参考にさせてもらった。今回のキモはこの眉毛。しっかり太め濃い目の眉毛でオーダーした。ネットで太眉のかわいいドール写真を見たのがきっかけで、今回のフルチョイスのメイク内容を考え始めたので、同じメイクにしようとは思わないまでも、しっかり太眉は外せないポイント。同じメイクを目指すわけではないので、何か似たような太眉の参考画像を探していて見つけた写真を資料とした。他に限定モデルとフルチョイスハンドブックとメイクブックから色味とかを参考に。

 全く余談ながら、全てのオーダー終了後にアドバイザーさんが資料を専用のメイク資料シートに貼り付けていた。この用紙は初めて見た。オーダー後に京都に送られて、以後は向こうで管理されるらしいので、基本的にオーナーも見ることは少ない用紙のようだ。

 表現方法でアドバイザーさんと相談することはあったけど、メイク内容自体に悩むようなことはなくスムーズに進んだ。基本的には姉妹である琳に合わせたつもり。今回は初めての歯の表現あり。歯の表現は「あり」か「なし」かのみで細かい指定はなかった。もしかしたら「フルチョイスハンドブックの何ページの何番ヘッドくらい…」とか言えるのかもしれないけど。そして志良に続いてホクロあり。志良が泣きボクロだったけどこっちは艶ボクロ。ニーアオートマタの2Bと同じにした。唇の縦線とグロスあり。琳はグロスなしにしていたが、今回は艶ぼくろとリップの艶で色気が出てませた感じになれば嬉や。

 痛みが気になって、やや集中を欠いていたがオーダー内容に不足はない、はず。オーダーを終えて、カードで全額払い。大金を現金で払うのもいとおかしだが、やっぱりキャッシュレスは楽。

 こんな御時世なので、アドバイザーさんと自分との間に透明なシートが挟まれていて、お互いにマスクも着用してるから、声が聞き取りづらい場面もしばしば。

 お迎え待機モードに入ると、ちゃんと可愛い娘がやって来てくれるか不安になる。これはいつものこと。今まで6人をフルチョイスしていつも不安になりながら結局は杞憂であった。

でもだがしかし、

今回は眉の個性が強いしなぁ、と。

もっとじっくり考えた方が良かったかなぁ、と。

誕生日フルチョに拘らず体調万全の時に臨めばよかったかなぁ、と。

まぁ、人生なんて不安と後悔ばかり。それでもイケちゃうものだ。結果オーライだ。この場合の結果とはオーダーした子をお迎えして、その後に気に入ることができるか否か。お迎えした時は「う〜ん…」と思っても、付き合っているうちに「いいじゃん!」って思えれば、世は全て事も無し天下泰平万々歳ってなものだ。

 きっとナイスな可愛い娘が来てくれるだろう。

 むしろ、お迎え予定日は9月中旬から下旬だけど、体調的にどうなっているかが不安。

 そういえば、お迎えセレモニーを初めてやってみることにした。平日の午前中だと他のお客さんが少ないらしいので、また仕事休んで行こうと思う。

 名前は既に候補有り。スタンドは買わねば。

 

 お迎えまで長ぇェよなぁァぁ。