きろく

個人的な記録の置き場所。スーパードルフィーに関してがメイン。

フルチョレポ 事の始まりのつづき 〜初SDニシテ初ふるちょいす〜

2014年11月24日。
 天使のすみか横浜店へ…三連休の最終日。
 前二日は秋晴れだったが、この日は曇り。

 

 別に何かを決めていたわけではなく、むしろずっと決めかねていたくらいで、予約などは当然していなかった。

 朝、目が覚めた瞬間に「今何時だろ?」や「今日は晴れてるかな?」ではなく、

「今日はフルチョイスの日だ」

と思った。


「…お前、マジでなのか?フルチョイスするのか…?」
 家を出て、横浜に向かいながらも、まだ悩んでいた。
 それでも足は翻らない。「ぐへへ、体は正直じゃねぇか」ってのはこういう状態なんだな。
 フラフラ寄り道しつつ天使のすみか横浜店に到着。少しばかり展示されているドルフィーたちを眺めるも心ここに在らずんば、カウンターの中でなんぞ作業中の店員様を捕まえて
「スミマセン、フルチョイスお願いしたいんですが」

 なんだか慌ただしくフルチョの準備に取り掛かる店員様。急がなくていいからね。なんか不安になるから。ね?
 オーダーシートを出し、ヘッドはもう決まってますか?的な質問をされたので、26番を即答。
「先日、ここで26番を教えてもらって決めていました」と伝えるや、
「あ、それ多分私ですね」と。
そうですね。そうですよ。覚えてましたか。2ヶ月近くも前のことなのに。
 その2ヶ月前のヘッド選びの時に、店員様が色々なヘッドのサンプルを出して見せてくれた。グラスアイを入れて雰囲気を出してみたりもしてくれたのだが、サンプルのヘッドはノーメイクだから仕上がりの姿をイメージしにくい。同じヘッドでもメイク次第でガラリと雰囲気が変わるし、同じヘッドとは思えないくらいに差が出るから難しい。フルチョイス慣れしている先人たちはどうやって選んでいるのだろうか?だいたいは好みのドールを見つけて同じヘッドや近いヘッドを探したり、アドバイザーさんに相談したりしているんだろうけど。なんとなくイメージがあるだけだと、最適なヘッドを選ぶのは至難だな。思い通りのドールでなくては嫌だという人は、かなり明確なイメージを持っていかないとつまずきそう。

 スキンカラーはPSホワイトも捨てがたい気がしたけど、初めてという事を理由に標準なナチュラル。ナチュラルでも十分に美白で御座いますとも。

 次いで、ウィッグ選び。カタログ的な一覧を見せてもらう。店員様曰く、
「フルチョ限定のカラーもありますよ」
さらに、
「ウィッグは最大で3つまで選べます。ただし、一つはフルチョの値段に含まれているので無料ですが、追加の二つは別料金になります」と。
 元々、シルバーとかホワイト系を考えていたが、パールホワイトとパールシルバーとペールアイボリーのロング三種にする。
 この次にグラスアイ選び…に入ったのだが、途中でウィッグの色が気になってしまい、一旦アイ選びを中断。ウィッグ選びに戻してもらう。
 結局すべてパールホワイトでショートカット一種とロング二種をチョイス。
 とにかくこの色はすごい似合って見えてカッコよかったし、フルチョ限定でしか手に入らないようなので、三種とも同色にしてしもうた。
 これはお迎え後に体験してわかったことだが、ロングヘアは扱いが難しい。特にウェーブがかかっていると、絡んでしまって梳かすのが大変だ。女性のオーナーさんならば髪の梳かし方とか慣れているのだろうけど、ほとんどの男は不慣れだろう。さらにウィッグ自体にもけっこう個体差があるようで、ウィッグネット(毛が植えつけられている帽子状のベース)が大きかったり小さかったり。ヘッド自体も種類によって大きさに差があるみたいだから大きめのヘッドに小さめのウィッグでウェーブがかったロングヘアだと被せるのに一苦労も二苦労もしそう。26番ヘッドは頭が小さめらしいけど、、今回チョイスしたロング2種はウィッグネットが小さくて被せるのが少しきつかったり、被せる位置が後ろ過ぎるとスポッと脱げてしまう。しかもウィッグネットが少しヘッドから浮いているという…どうにかならんものか。ショートヘアのウィッグは逆にネットが大きかった。コレは扱いやすいけど脱げやすい。
 とにかくお迎えしてから一番苦労しているのはウィッグの扱いだ。全部前髪が長くて、目が隠れてしまうから、機を見てカットしてやろうかと思う。

 改めてグラスアイ選び。
 コレは濃い目の色を考えていた。以前、窓で展示されていたドールに灰紫が使われていて、良さげだったので試着。さらに濃灰も試着。
…悩む…
 片目ずつ付けてもらってオッドアイ状態で検討した結果、濃灰に決定。サイズは18/9mm。
 今にして思えば薄目の色も試してみれば良かったか…

 ボディサイズはSD13。
「えすでぃーじゅうさん」って言ったら
「はい、サーティーンですね」ですってね。そうでしょうね。
 ボディは胸のサイズがS(special)、M(marvelous)、L(Love for all)とあって、三種を並べて見せてもらったが、大差ねぇな。それでもスレンダーなのがカッコいいかと思いスペシャルをチョイス。
 それから、腕、脚、手、足と決めていく。
 腕脚は共にロング。
 手はフルチョ限定のパーツからスラリとした物を選び、追加でやはり限定の物を一つ。
 足はヒール足をチョイスして、普通足も追加。

 次に、里帰りのオプションとか。
 とりあえず、メイクの完成形を見ないと似合いそうな服のイメージも付かないので、さしあたりの衣装としてお迎えドレスを付けてもらって、エステ、コーティングも付けてもらう。
 キャリングケースとスタンドは今回は無し。

 そして…いよいよ本丸のメイクオーダーに…
 ここからがフルチョイスのクライマックスだあわわわわうひょぉぉ。

 自分が、F-26で決断する決定打になった『こまめのスーパードルフィーちょこっとカスタムレッスンvol4』に掲載されていたメイクを示す。
 ベースはそのメイク以外には無い。メイクと言うよりも、表情かな。まさに理想としていた表情だった。
 その他、アイメイクとかチーク、唇、眉毛などは全てサンプルブック(すみかに置いてあるファイル。誰でも閲覧可能)やカスタムレッスンから、「こんな感じ」「こんな色味」と指定。
 だが、気に入ったメイク(真似したいメイク)があるなら、あまり欲を出して「眉毛はこっちで唇はこっちで…」みたい色々なサンプルを混ぜるよりは、その真似したいメイクに加えて「眉はきりりと…唇はもう少し薄く…」くらいの方が理想に近い仕上がりになると思う。

 しかし、下まぶたの粘膜部分の色とか、眉毛の長さや書き方とか、指示する内容が思ってたよりも細かくて驚いた。自分では表情とか雰囲気くらいしかイメージがなかったから、細かくメイクとなると悩んでしまうし、混乱してしまう。特にサンプルをたくさん見比べていると、何が良いのか。私は何者なのか。晩御飯はどうしようか。
 これいいな、いや、やっぱり違うか?みたいな逡巡しかねぇ。
 しっかり指示しないと!…でも言いすぎると過剰にやられてしまうかも?とか。難しいね。

 ホクロ、ソバカスは無しで。
 メイクオーダーが一番大変だったけど、文字に起こすとサッパリだ。己の限界を知らされた気分だ。大げさに言えば。
 あとは、自分のドールを生み出してくれる職人さんを信じるのみ…!