きろく

個人的な記録の置き場所。スーパードルフィーに関してがメイン。

お迎えでごんす SDM F-20 3人目 フルチョイスモデルお迎え

 オーダーメイクでのフルチョイスは、オーダーからお迎えまで2ヶ月半とされている。今回のフルチョイスはオーダーの日から数えると3月30日が75日目であり、大体この前後数日の間にはお迎え要請の連絡が来るものと思っていたのだががががががが画賀我ガ。

 なんと、その1週間前に電話がかかって来た。普段は電話がかかってくることなどないので、あるとすれば其れ即ち里からのお迎え要請電話であり

「お、早いな」

などと思ったのだが、天使のすみか横浜店からだった。フルチョイスオーナー特別販売で注文したウィッグが入荷したという内容。本音を言えば少しガッカリなんていう態度は微塵も出さずに

「あ、はぁい、ありがとうございますぅ」

なんて応じる。

 4月1日にも電話があって「お、今度こそ里からの電話だろ」と思ったら、またしても横浜店からの電話で注文していたハンドパーツが入荷したという連絡だった。やはり

「はい、わかりましたぁ。近いうちに受け取りに行きますね」

と、努めて明るく答える。

 来ない。電話が。天使の里からの。

 そうなると「オーダーの内容難しかったか?メイクに手こずってる?」とか考えてしまうのだが、SD16女の子のフルチョイス受付期間にオーダーしたのでオーダーが殺到して遅れている、と気づくのに数日を要した。原因が判れば(勝手な推測だが)焦っても仕方ないので気を鎮めて待つものの、ゴールデンウィーク期間にぶつかると京都までの旅費等が不利なのでそれよりは前に、或いはいっその事ゴールデンウィーク後にしてくれとも考える日々。

 

 気を鎮めてとは言っても、仮面の下ではソワソワしている本当の自分の存在を無視できずにいた4月12日火曜日の仕事帰り。帰宅途中の登り坂を歩いているタイミングで電話が鳴る。要件を端的にやりとりして通話を終えた後には自然と帰宅の足取りも軽くなる不思議。続く坂道をふわふわと登りながら、具体的にどのタイミングでお迎えに行くか思案する。でもあまり、というかほぼ選択肢はない。

 翌水曜日の仕事後に新幹線のチケットを安価にゲットするべく、上洛の際にはいつも使っている新横浜のJR東海ツアーズに行く。他の用事とか諸々を考慮すると自分にとってベストのタイミングとして、ドルパ47前日の4月16日土曜日に天使の里を訪問することとした。お迎えの時は一泊して京都観光を兼ねるのもイイかな、などと浮ついた気持ちでいた過去もあったが結局日帰りになった。

 

 前日。お迎えのための準備をする。まず一番大事な引き換えのためのオーダーシート。他はともかくコレを忘れて「お迎えできません」では洒落にならないので、リュックのポケットに入っているのを3回は指差し確認した。あとはお迎えのためのドレスと瞳パテ。箱などは里の方で処分してもらうつもりなのでリュックにSDを入れるためのお包み。そして新幹線のチケットも出し入れし易く且つ落とさない場所にしっかり入れて指差し確認ヨシ!

 

 当日。仕事でもないのに平日と同じ時間に起床。しかし平日より目覚めが良い。とりあえずスマホで電車の運行状況を確認ヨシ!

 出勤時間よりも早く家を出る。少し肌寒い。

 余裕を持って新横浜駅に到着。万事順調に新幹線に乗り込む。およそ2時間の乗車時間の記憶がほとんどない。初め1時間はiPadで動画を見ていたが、残りはどう過ごしていたっけ?それだけ新幹線にも乗り慣れたということかな。

 10:15に京都に到着。スーツケースを引く観光客と思しき人の姿もある。今回は余裕のある行動を心がけているので新幹線改札内にある喫茶に立ち寄り、甘味など賞味してから嵯峨野線のホームに移動。フルチョイスを行った日と同じ時間の電車に乗ると結構な人の数で車内は満席であった。1月14日はガラガラだったのに。

 嵯峨嵐山駅に到着すると大半の人は渡月橋方面に向かう。嵯峨野方面もおすすめなのに。

 11:20頃に天使の里に到着。前回とは打って変わり落ち着いた気持ちと足取りで、天気も良く汗ばむ。前回の入館受付では大きめのリュックを「預かりますね」と言われたが、今回は「預かりますね」とは言われなかった。同じリュックを背負っていったのに。しかしリュックにはお迎えのドレスやらアイテムが入っているので良かった。

 

 他には目もくれずに地下を目指す。「お迎えは地下で」というのは分かっていたが、フルチョイスカウンターで行うものと勝手に思い込んでいた。階段を降りている途中で今回のフルチョイスを担当してくださったアドバイザーさんと鉢合わせた。すかさず「お迎えに来ました」の死神セリフを発すると、「ショップカウンターで」との案内に続けて「楽しみにしてました。後で見に行きます」と満面の笑顔で言われたので、覚えてくださっていたようだ。後で話をさせていただいたところではミディ20番ヘッド、PSタン、今回のキャラクター設定、サファイアメイクがベース、メイクにイエローを使うという5点の要素で過剰優勝だったとか。

 

 ショップカウンターにはスタッフさんがお二人いて、改めてお迎えの旨を伝えて引き換えのオーダーシートを渡す。手分けをして片や受付処理と片や箱を運んできてくれた。スタッフさんが白手袋をはめてご対面の儀。読み本やグラスアイなどが入った袋、ケアアイテム、ウィッグ、ヘッドデコレパーツなどを確認しつつ箱から出す。

蛇足だが、どのタイミングで話したか忘れたが、

「お待たせして申し訳ありませんでした」

みたいなことを言われて

「やっぱり16女の子のオーダーが殺到していたからですか?」

と返したら、頷いていた。

いよいよ本体の確認。最近は「ここからはオーナー様の手で」というお約束のアレはないのか普通にスタッフさんが梱包をめくる。自分は無くても構わないけど。

 初めてのPSタンだ。暖色系の照明が邪魔に感じるが、ホワイトは無論のこと、フェア肌より濃い色味がわかる。今までタン肌はあまりじっくりと見たことはなかったが、お迎えしてみると思っていたより濃い。メイクはオーダー通りの仕上がりで不満を感じる点は見られない。今までお迎えした子達に比べてアイメイクは割とヘビーな印象。グラスアイが入っていなくても美人感が強い。日焼けチークはいい具合。アイシャドウのイエローはPSタンには目立たなかった。眉毛が濃いのでボーイッシュにも見える。

 途中でアドバイザーさんがメイクを見にやって来て、ひとしきり盛り上がって仕事に戻っていかれた。お迎え対応してくれたスタッフさんに

「このあとは館内で遊んで行かれますか?」

と聞かれ、

「そのつもりなんですが、着付けとかはどこでできますか?」

と言うと、1階の大テーブルはもちろんだが、2階から4階の椅子やテーブルを自由に使って良いそうだ。ついでにスタッフさんが館内を移動する際にSDを入れる用のバスケットを持って来てくださったので、それを使わせてもらって移動。1階の大テーブルは先客で埋まっていたので、2階…も他のお客がいたので、3階まで来るとテーブルに人の姿がなく腰を下ろして落ち着く。じっくりドレスの着付けやアイの装着など行えた。アイを装着する際にヘッドを外すゴム引を用意し忘れてたが、素手でできた。今回のアイは2種類ともドームが高い物を選んだが、光が入りやすいけど追視はあまりない。とりあえず、暗めの緑みの青をチョイス。ヘッド内のアイホール裏がこのアイに合わせて削ってあるので。ヘッドを胴体に戻してウィッグを被せるときにピタッとリングを用意し忘れていることに気づいたが、一旦そのままウィッグをかぶせる。黒髪のチョイスはイメージ通り正解だった。お迎えして最初の一枚をパチリ。

 

 着付けを終えて、リュックは邪魔になったので受付に預けた。ドレスに合う靴も無かったので、ショップに戻ってサンダルとピタッとリングを購入。その後は館内で適当に写真を撮ったり喫茶室で休憩したり。


この日は風が強くて庭での撮影には不向きだったのが悔やまれる。

アイが光を受けやすい上に、アイメイクのおかげもあるのか、すごくうるうるした表情がチワワっぽい。シュピットで猫耳着けてるけど。

 

 一通り楽しんで、14:30頃に天使の里を出る。帰りの新幹線までは時間があるので、嵯峨野の清涼寺と二尊院を訪ねた。桜も紅葉ももちろん良いが、新緑の時期もまた爽やかに綺麗で良し。17時過ぎに京都駅に移動。帰りの嵯峨野線も座れないくらい混んでいた。伊勢丹を軽くひやかしてから、前回の訪問時と同じお店で晩御飯を食べ、程よい時間になったので帰宅となった。帰りの新幹線の車内は半分は寝ていた。

 

 翌日のドルパは当然のように新人の20番をお供に連れて行く。デフォのウィッグから手持ちのピーチクリームのシャギーストレートに変えて行ったが、このウィッグをかぶせると何となくサーファーっぽい。ドルパではお気に入りのディーラーさんからSDMサイズのリアルクローズを数点、新規のディーラーさんから幼SDサイズのワンピースのセットを購入。

 ドルパ以後もウィッグを変えたりグラスアイを変えたり、琳と翠との兼ね合いを考慮しながらポテンシャルを引き出すべく手探り。ドルパで購入したお気に入りディーラーさんのアウトフィットとボークスニュース誌上限定通販で購入した幻想アッシュカラーのウィッグがイイ感じにマッチして幸せ。今までお迎えした子の中で一番表情が生々しい、という表現が適当か分からないが、そんな気がする。

 

 名前はかなり決めかねた。この子はSDM-F-20ヘッド合わせの琳と翠に同じく漢字一文字で揃えたい。候補を出しては捨て、出しては捨ての繰り返し。思えば琳も翠も悩んだっけな。でもこの子が一番時間がかかった。

 

 名前は、せい(星)に決めた。

 

 あと昨年の暮れのドルパの帰りに、フルチョイスシステム20周年記念の福引で引き当てた霊天使をお迎えしていた。